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ーなぜナカマテラスを立ち上げたのかー

私はこれまで、人材、教育、IT、そして仕組みづくりに携わってきました。

その中で一貫して感じてきたのは、人は能力よりも、環境によって大きく変わるということです。

日本はこれから、人手不足と多様な働き方が同時に進む社会になります。

企業は、日本人か、海外人材か、AIか、あるいは障害のある方か。

さまざまな選択肢の中から「最適な選択」をしていく時代に入っています。

しかし現実には、障害のある方は「支えられる存在」として語られることが多く、本来持っている力や可能性が、十分に活かされていないと私は考えています。

私はこれまでの経験から、それは能力の問題ではなく、挑戦できる環境が用意されていないことが原因だと感じてきました。

特にITやAIは、使えるかどうかで、できる仕事の幅を大きく変えていきます。

AIは人の仕事を奪うものではなく、人の可能性を広げる道具です。

障害のある方がAIを知り、使えるようになることで、これまで難しいとされてきた業務にも関われるようになり、「できない人」ではなく、「企業に必要とされる人材」へと変わっていく。

私は本気でそう考えています。

では、その可能性を現実にするために、何から始めるべきなのか。

私がたどり着いた答えは、まずは暮らしの土台を整えることでした。

私たちが考える「安心」とは、単に見守り体制があることや、制度上の支援が整っていることだけではありません。

・毎日、安心して帰れる「自分の居場所」があること

・温かい食事を、落ち着いた環境でとれること

・清潔で、心が休まる空間が保たれていること

・困ったときに、すぐ相談できる人がそばにいること

・失敗しても、否定されずに受け止めてもらえること

こうした日常の質を丁寧に積み重ねることこそが、人が前を向くための本当の安心だと、私たちは考えています。

多くのグループホームが「支援の提供」や「生活管理」を中心に考える中で、ナカマテラスが大切にしているのは、人としての関係性と、暮らしの温度感です。

利用者を「支援の対象」としてではなく、共に暮らす仲間として迎えること。

そして、「できないこと」よりも「できたこと」「役割」「感謝」が自然に生まれる環境をつくること。

これが、ナカマテラスの大きな特徴であり、強みです。

どれだけ学びや仕事の機会があっても、この安心と信頼がなければ、人は新しい一歩を踏み出すことができません。

だからナカマテラスは、グループホームという生活の現場から事業をスタートします。

ここは、守られるだけの場所ではありません。

仲間と暮らし、支え合い、「ありがとう」が自然に生まれる日常をつくる場所です。

そしてもう一つ、グループホームから始める理由があります。

それは、現場のメンバーを育てるためです。

マニュアルや制度だけでは身につかない、人と向き合う力、考える力、寄り添う姿勢。

それを日々の暮らしの中で育てていくことが、ナカマテラスの人材づくりです。

この現場で育った仲間こそが、この先、AIやITを活用した新しい働き方を支える本当の担い手になると、私は信じています。

ナカマテラスは、グループホームを起点に、学び、働き、社会とつながる選択肢を、段階的に広げていきます。

福祉という枠を超え、人の可能性を信じ、環境で引き出す。

その姿勢を一貫して持ち続けること。

それが、他社との違いであり、私がナカマテラスに込めた想いです。

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